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株式会社ピクセラ 様 【Klocwork® Insight™】

導入事例 Vol.03「効率的にバグを解析 頼りになる静的解析ツール」 PIXELA CORPORATION

株式会社ピクセラは1982年の設立以来、テレビ/ビデオキャプチャーや地上デジタルチューナーBOX、ワンセグチューナーなど、 幅広い映像関連機器を提供するメーカーとして、約30年にわたって時代のニーズに合わせたデジタル製品を市場へ投入してきました。 近年では、Android向けワンセグソリューションの開発にもいち早く着手しています。
常に多数の開発プロジェクトが同時進行する同社にとって、開発工程の中で効率的にバグを解析し、ソースコードの品質を向上 させることが課題でした。シーイーシーが提案した「ソースコード検証サービス」と静的解析ツール「Klocwork Insight」を採用し、 現在は開発プロジェクトほぼすべてに解析対象を拡げ、効率的なバグ解析によるソースコードの品質向上につなげています。

導入前の課題と導入後の効果

“昨夜書いたコードが朝には解析されている”、開発者への負担が少なく、
頼りになる静的解析ツールです。

導入前の課題

  • ソースコードの品質を向上し、重大なバグの流出を防ぎたかった
  • 開発者の手間がかからない静的解析ツールを導入したかった
  • オープンソースやその他解析ツールでは解析時間が長いうえ、作業の効率化などが難しかった

導入ポイント/導入効果

  • 世界的な導入実績が豊富で、社内システムの自動化を構築するサポートがあった
  • 多種多様な言語環境での解析が可能で、バグのフィルタリング機能を搭載していた
  • 全プロジェクトの解析時間が半日以内と短く、自動で終了するため、開発者への負担が軽減された

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導入の背景

40~50のプロジェクトが同時進行、より正確に、より効率的なバグ解析を検討

グループリーダー 香山敏 氏
株式会社ピクセラ
製品開発本部 技内検証グループ
グループリーダー 香山敏 氏

同社は現在、映像関連機器のハードウエアからソフトウエアまで、一貫した開発体制を敷いている。 特に、ソフトウェア開発者が全開発者の8割以上を占め、常時40~50に上るプロジェクトが進行。同社事業の要を担っている。 「ソフトウエア開発の中で課題となっていたのが、開発工程の中で効率的にバグを解析し、 ソースコードの品質を向上させることでした」と製品開発本部・技内検証グループ・グループリーダーの香山 敏氏は語る。
「重大なバグを残した製品を誤って市場に流してしまうと、数千万円単位のコストが発生する危険性があります。 これを未然に防ぐために人の手でバグをチェックしてきましたが、個人のスキルや基準によって、 どうしてもバラツキが生じてしまいました。そこで、静的解析ツールの導入を検討しました」 と製品開発本部・第一ソフトウェア開発部・主任技師の十河 伸一郎氏は語る。

静的解析ツールの導入で求めた、3つのポイント

1つ目は、バグの解析条件を設定できるフィルタリング機能を備えていること。 バグの解析結果を絞り込むことで、危険度の高いバグのみに注力できると考えた。 2つ目は、多種多様な言語環境の中で解析が行えること。同社の開発環境は、C、C++、C#、Javaと幅広い。 そのような中、社内の全プロジェクトに適用できるツールを導入したいと検討した。 3つ目は、解析時間が短いこと。スピーディな運用を実現するためにも、遅くとも1日以内に、 全プロジェクトの解析が終了することを求めた。2009年に入り、十河氏は静的解析ツールの導入を本格的に検討した。 当初はオープンソースのツールも検討したが「解析時間が長いうえ、作業効率や操作教育に難があり、 やはり商用のツールでないと、費用対効果がないと感じました」と十河氏は振り返る。 同社は2010年秋、シーイーシーが提案した「ソースコード検証サービス」と静的解析ツール「Klocwork Insight」を採用した。 最終的に2社が候補に挙がる中、シーイーシーを選定した理由とは何か。

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導入から現在の活用まで

バグの流出コストを試算、費用対効果を改めて実感する

主任技師 十河伸一郎 氏
株式会社ピクセラ
製品開発本部 第一ソフトウェア開発部
主任技師 十河伸一郎 氏

十河氏は、先述した3 つのポイントを「Klocwork Insight」が満たしているほか、 「ソースコード検証サービスの“ 導入サポート”を利用して、社内システムの自動化を構築していただけた点が大きかった」と振り返る。 同社ならではの課題やニーズを考慮した運用支援とシステム構築を提案したシーイーシーの総合力を評価。 また、「Klocwork Insight」が世界的に高い評価を得ている点もポイントだった。 「システム選定に際し、経営層からは“メジャーな製品で実績があること”という条件が出されました。 “Klocwork Insight”は全世界で豊富な導入実績があるため、経営層にとっても安心感が高かったようです」 と香山氏は選定理由について付け加える。

2011年3月末からシステム構築が始まり、5月に本稼動が開始。 現在では、同社の開発プロジェクトほぼすべてに「Klocwork Insight」が適用されている。 現在の運用を見ると、(1)終業時、開発者が書いたソースコードが開発用データベースにチェックインされる、 (2)毎日0時ごろ、開発用データベースからチェックアウトされたソースコードに対して自動で解析が始まる、 という流れになっている。

全プロジェクトを対象にしても、解析時間はたったの半日

左:香山氏 右:十河氏

社内の全プロジェクトの解析時間は半日にも満たない。 明朝の時点で大半のプロジェクトの解析が終わっているため、開発者にとってみれば「昨日書いたソースコードの解析が、 次の朝には自動的に終わっている」という状態だ。システムの本稼動から半年が経った現在、十河氏に感想を聞くと 「直感的に操作できる点が気に入っています。オープンソースなどのツールでは、エラーを指摘したソースコードの 場所が表示されず、探し出す手間がかかります。“Klocwork Insight”では、エラーの出ている行にリンクが貼られ、 直接ジャンプできます。その操作感は、他の開発者からも好評です」と利便性について語る。

同社では開発者へのアンケートを実施しながら検出したバグを分析し、損害があった場合のコストなどを算出している。 「万が一、市場に製品が流れてしまった場合、1件あたり数百万円のコストがかかるという結果が出ました。 この数字から見ても、“Klocwork Insight”を導入した費用対効果は十分にあると実感しています」と十河氏は説明する。

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今後の展望

“バグの種”を潰していき、今後の品質向上に期待を寄せる

同社の製品開発は最短で半年、長いもので数年もの年月がかかる。 そこで、「Klocwork Insight」が本稼動した半年前に立ち上がったプロジェクトでは、新たに書き上げたソースコードを 「Klocwork Insight」で解析する運用がスムーズに実施されている。

「開発の初期段階から、将来的に重大な問題につながる“バグの種”を潰しています。 そのため、最近の新規プロジェクトでは、ソースコードの信頼度が増していると感じていますね。 今後、製品が市場へ流通した段階で、改めて品質が向上したと実感できると思います」と十河氏は笑顔を見せる。 しかも、現状に甘んじることなくすでに次の一手も考えている。現在、社内の全プロジェクトの解析が終了するのは約半日後だ。 これをさらに短縮するとともに、「一日の途中でも解析結果を更新できる効率的な仕組みを検討しています」と十河氏は説明する。

開発工程の品質向上だけにとどまらず、「ISO9001」のドキュメント管理も視野に

また今回のシステム構築に伴い、開発者がバグの指摘事項の確認や、 修正した頻度などをExcelシートで管理する運用も作り上げている。 「当社が取得したISO9001の要求事項では、プロジェクトの進捗状況をドキュメントで管理する義務があります。 そこで、開発工程の中に、Excelシートを活用したドキュメント管理を取り込み、ISOに対応していこうと考えています。 このExcelシートを見れば、プロジェクトの軌跡が一目瞭然なので、経営層にとってもメリットが大きいですね」と十河氏は語る。 あらゆる面で、システム導入の効果を感じている株式会社ピクセラ。 現在、ほとんどのソフトウエア開発で「Klocwork Insight」は欠かせない存在となっている。 今後も、さらなる品質向上を目指す同社の動きに目が離せない。

PIXELA CORPORATION
  • 会社名:株式会社ピクセラ
  • 設立:1982年6月
  • 代表者:代表取締役社長 藤岡 浩
  • 本社所在地:大阪府大阪市浪速区難波中2-10-7 パークスタワー 25F
  • WEBhttp://www.pixela.co.jp/

※上記事例に記載された社名・役職等の情報は取材当時のもので、閲覧時点には変更されている可能性があることをご了承ください。

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