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キヤノン株式会社 様 【ClearDoc】

導入事例 Vol.02「仕様書の品質向上へ「ClearCoc」という選択」 Canon

キヤノン株式会社は、創業時から続くカメラ事業をはじめ、時代のニーズに応えた様々な事業を展開するグローバル企業として知られています。 中でも、映像事務機事業本部が推進するオフィスイメージング機器(複写機、レーザファクシミリ、デジタル複合機など)は、 今やビジネスシーンに欠かせない存在となっています。長年にわたって高品質の製品を提供し続ける同社を支えているのは、品質を追求する日々の活動に他なりません。 実際に、映像事務機事業本部では、「映像事務機構造改革推進センター」と呼ばれる専門部署を設置し、開発プロセスの改善をより強力に推し進めています。
そんな同社は、製品ライフサイクルにおいてさまざまな部門・担当者が作成、編集、レビュー、承認する膨大な量の仕様書の品質を向上させるために、 ドキュメントあいまい度診断ツール「ClearDoc」を採用しました。現在、同社映像事務機DS開発センターでは、仕様書を「ClearDoc」でチェックするという運用を取り入れ、 様々な課題を克服しようとしています。

導入前の課題と導入後の効果

部門内のプロジェクトに「ClearDoc」を導入
あいまいな表現を精査し、仕様書のドキュメント品質が向上

導入前の課題

  • 仕様書に起因した障害の割合を減少させたかった
  • ドキュメントの品質を指標化して、客観的な分析をを実施したかった

導入ポイント/導入効果

  • 「導入・運用が容易」「現場にメリット」「フラッグシップのツール」という3点の条件満たしていた
  • あいまい度指数の算出によって、仕様書の品質が向上
  • 海外出荷用に翻訳する仕様書の品質向上にもつながった

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導入の背景

仕様書の品質を向上させるためドキュメントあいまい度診断ツールを導入

映像事務機構造改革推進センター 小野寺 氏
キヤノン株式会社
映像事務機事業本部 映像事務機構造改革推進センター
小野寺 氏

映像事務機構造改革推進センターでは日々、開発プロセスの評価や障害の分析などに取り組んでいる。ここ数年の調査結果から、 仕様書に起因した障害の割合が多いという分析結果が明らかになった。「仕様書のドキュメント類にあいまいな点や複雑な点があった場合、 設計担当者への問い合わせが増えるほか、手戻りも生じます。このような点を改善しない限り、本当の意味での品質向上は実現できないと考えました」と 映像事務機事業本部・映像事務機構造改革推進センターの小野寺氏は説明する。

仕様書の品質を向上させるためには、どうすればいいのかー。当時は、この課題を解決するために、あらゆる試行錯誤を繰り返した。 例えば、レビュー担当者が仕様書の作成に直接参加したこともあった。しかし、仕様書の品質を指標化することが難しかったり、レビュー担当者のスキルによって 仕様書の品質にバラツキが生じるなど、課題は少なくなかった。また、外部のコンサルティングを利用した時期もあったが、 「費用対効果の面でコストがかかる」(小野寺氏)というのが実情だった。

転機が訪れたのは2010年5月。小野寺氏がESECに来場し、シーイーシーのブースに出展されていた「ClearDoc」を見つけたことだった。 「当時は、ドキュメントあいまい度診断ツールというものがあること自体、知りませんでした。しかし、これなら課題が解決できると期待できましたね」 と小野寺氏は振り返る。

その後、社内に戻った小野寺氏が各部門に「ClearDoc」の概要を説明。その中で最も関心を示したのが、映像事務機開発本部・映像事務機DS開発センターの狩野氏だった。 狩野氏の在籍する映像事務機DS開発センター内でも、同じ課題を抱えていた。映像事務機DS開発センターではすでに、仕様書の品質を向上させるために、 「プロジェクト監査」というプロセスを設置していた。要件定義から開発・運用に至るまで、各フェーズの作業工程をリストアップしてヒアリングを進めていたが、 ドキュメントの品質が指標化できないなど、客観的な分析が難しい点で苦心していた。

そのような時に、小野寺氏から紹介を受けたのが“ClearDoc”だった。「小野寺から“面白いツールがある”と言われ、ClearDocを紹介されました。 しかし当時は、“静的テストで日本語の文法を分析することはかなり難しいのでは”と正直、思っていました」と狩野氏は「ClearDoc」の第一印象を振り返る。

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導入のプロセス

検証を重ね「ClearDoc」のメリットを実感、開発担当者への信頼感も選定の決め手に

映像事務機DS開発センター 武藤 氏
キヤノン株式会社
映像事務機DS開発センター 武藤 氏

2010年9月から3カ月間、「ClearDoc」の検証がスタートした。狩野氏の命によって検証作業の指揮を執った、映像事務機DS開発センターの武藤氏は 「現場担当者が納得して“ClearDoc”を使うためには、目に見える導入効果が必要でした」と説明する。

検証作業では、各プロジェクトのリーダーが推進役として参加。「ClearDoc」を使って複数の文書を分析し、実際の使用感や導入効果などを見極めた。 また、独自の検証として、コンサルティング利用時にアウトプットした文書を「ClearDoc」で再診断する取り組みも実施した。 その結果、「コンサルティング利用時には分からなかった改善項目が浮かび上がるなど、“ClearDoc”の有用性を感じました」と武藤氏は感想を語る。

マネージャー 及川英夫 氏
2010年5月開催「第13回組込みシステム開発技術展(ESEC)」で「ClearDoc」を初めて紹介したシーイーシー出展ブース

このような検証作業を通じて、「ClearDoc」に対する狩野氏の印象が少しずつ変化していったという。実は、狩野氏はこれまでの経験から、 新たなツールを導入する際に特に重視していることがあった。それは、(1)導入・運用が容易なこと、(2)現場担当者に確実にメリットがあること、 (3)「これさえあれば課題が解決できる」というフラッグシップのツールであることの3点だった。

「“ClearDoc”を検証するうちに、現場担当者が簡単に利用できる点、ドキュメント品質の向上に直結する点、ツールへの信頼性が高くフラッグシップになる点などを 感じました。まさに、私の考えていた条件を“ClearDoc”がすべて満たしてくれると思いましたね」と狩野氏は語る。 このほかにも、シーイーシーの「ClearDoc」開発担当者に対する信頼感も選定の決め手になったという。

「私がどのような質問をしても、“できることはできる”“できないことはできない”と、誠実に対応していただいた点に感謝しています。 “この人ならば、今後も一緒に仕事ができる”と確信しましたね」と狩野氏は笑顔を見せる。

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導入効果と今後の展望

全プロジェクトの仕様書を「ClearDoc」で診断、今後は他部門への水平展開も視野に

映像事務機開発本部 映像事務機DS開発センター 狩野 氏
キヤノン株式会社
映像事務機開発本部 映像事務機DS開発センター
狩野 氏

正式なシステム導入を経た現在、映像事務機DS開発センターでは、仕様書を「ClearDoc」でチェックするという運用を取り入れている。 具体的には、他部門に仕様書を渡す前に、レビューの補助ツールとして「ClearDoc」を活用。あいまい度指数を算出し、運用基準の数字を下回るまで、 ドキュメントを精査している。また、複数のプロジェクトを管理する上長が「ClearDoc」を活用する工夫も 見られる。各プロジェクト内にあるドキュメントを「ClearDoc」で診断し、プロジェクトの品質 を比較する材料としているのだ。

このほか、グローバルに展開する同社ならではメリットも現れた。海外出荷用に翻訳する仕様書について、あらかじめ「ClearDoc」を使って 日本語のあいまいさを診断しておけば、翻訳後のドキュメントの品質が向上できると考えたのだ。この点について武藤氏は「“ClearDoc”を活用する中で見つけた、 副産物のようなもの」と語る。

今後は、映像事務機DS開発センター以外の部門に向けた水平展開も検討している。「ドキュメントの品質を向上させることは、各部門共通の課題です。 そのため、他部門も“ClearDoc”に対して、高い関心を寄せているようです」と小野寺氏は説明する。

最後に狩野氏は「シーイーシーの開発担当者様のように、技術を熟知している方が我々をサポートしてくれていると思うと安心できます。 当社から様々な要望を申し上げることがあるかと思いますが、これによって“ClearDoc”の精度がますます向上することを期待しています」とシーイーシーにエールを送った。

両社は今後、「ClearDoc」を通じてWin-Winの関係を築き、さらなる飛躍を目指すために品質向上に向けた挑戦を続けようとしている。

Canon
  • 会社名:キヤノン株式会社
  • 設立:1937年8月10日
  • 代表者:代表取締役社長 内田 恒二
  • 資本金:1,747億6,200万円(2010年12月31日現在)
  • 本社所在地:東京都大田区下丸子3丁目30番2号
  • 従業員:26,019名(2010年12月31日現在)
  • WEBhttp://canon.jp/

※上記事例に記載された社名・役職等の情報は取材当時のもので、閲覧時点には変更されている可能性があることをご了承ください。

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